市原市喜多、小字で風呂の前という自然豊かなところです。
本日はここの下草刈りのお手伝いに行ってきました~。
道路沿いにある案内板(拡大します)。
ここは北総台地を代表する野草であるカタクリが多く見られる場所であります。
市原は他に何カ所かで見られますが、いわば生息地の南限のひとつに当たる場所。
かなりの急傾斜なので、作業は慎重に進めました。
日ごろお世話にもなっている石川さんが心強い助っ人です。
お役所に勤めていたころは相当恐ろしい人だったとあちこちから聞こえてきます(笑)
目茶苦茶頼りになる人生の大先輩です。
作業中に見かけたモズのはやにえ(速贄)。
ほっこりタイムのお昼。
ここで、自分がいつも楽しみにしているブログを書いている方の話になり・・。
何度かお会いして、他愛も無いことぐらいはお話していることが判明しました!!!
しかも、事務所からどうやらかなりのご近所さん。
またどこかでひょっこりお会いしたら、がっつり色々と聞いてみたいです。
千葉県の自然見~つけた♪
blogs.yahoo.co.jp/emi3merlin
ぷらぷら散歩。こちらはハンショウヅル(半鐘蔓)の葉っぱ。
他にもいわゆるジイソブのツルニンジン(蔓人参)、ウマノスズクサ(馬の鈴草)といった、意外と見られないつる植物が観察できます。
咲き残っていたツクバトリカブト(筑波鳥兜)。果実も出来つつありますね。
細かい所は鋸鎌でざっくり。やっぱり楽しい道具です。
ヤマコウバシ(山香ばし)の果実。育てるためにいくつか持ち帰りました。
他にアブラチャン(油瀝青)やサルナシ(猿梨)が見られます。カタクリが生えている様子をみてもわかる通り、これらの植物はかつて気候が寒冷だった時代に生息域を広げ、温暖な気候に変わっていく中で細々と生き残ってきたものと考えられています。
現代では主に標高の高いところで見られる植物が何故こんな所に生き残っているかというと、写真のような里山的管理が続けられ、結果的に寒冷地に似た植生が維持されてきたためです。
加えて、ここはやや北向きの斜面で今の季節はほとんど日が当たりません、また周囲は谷津田と山林であるため市街地よりも明らかに気温が低いです。
色々な要因が重なって今の景色があるということですね。
明るい森となりました。石川さんの雄姿が見えます。
かつては薪を取ったり落ち葉や小枝を集めたり(柴刈り)するため、こういった景色があちこちで見られました(これでも木が大きくなりすぎているぐらいです)。
今では人が生活のために山に入る理由もないため常緑樹を中心とした本来の鬱蒼とした自然林に移り変わりつつあります。
先日、白井さんも話していた自然林である奥山と人の手が入る里山について。
どちらもあって然るべきで、大切なのはそれらを敬うこころを失わないようにすること。
これからの人間活動に求められることであり、次世代に伝えなければいけないことだと自分は考えています。
また、あまり過剰に保護!保護!としないことも大切だと思います。もっと山や森に溶けこんだ方が良い。
それが生物多様性および生態系のポテンシャル向上に繋がり、最も重要な理由である人間の(結果的に地球の)生存時間を維持することとなるはずです。
と、少し堅苦しいことを書いてしまいましたが、沢山の人に来てもらい、色々と感じ取ってほしい素晴らしい場所です。
代表の中山さんをはじめ、皆さんお疲れ様でした~
いつも仕事で使わせてもらっているカタクリの一筆箋。
なんだかもう全種類揃いそうな勢いです。ワレモコウが渋くていい感じです。
このハチミツは現地で咲く花を見てわかる通り中々パンチが効いていそう。
息子にはちょっと食べさせられないかな~。
いずれも詳細はコチラまで↓
普段は一般公開していないので要お問い合せ。
風呂の前里山保存会
www7b.biglobe.ne.jp/~furonomae
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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中山 美代子 (土曜日, 24 11月 2018 17:25)
武田さん、ありがとう、石川さんより教えていただき、じっくりブログを読ませていただきました。春のカタクリのページも。
植生の造詣が深くておいでで、よき話相手になるなあと心強くなります。
今は、今年最後の花 フユノハナワラビが咲いています。それと温かい場所でノジスミレも。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。 中山m(^^)m
武田 眞幸 (土曜日, 24 11月 2018 20:41)
おお!中山さんコメントありがとうございます!
まだまだ知らないことばかりで日々勉強です。
今後ともよろしくお願いいたします。