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安らかに眠れ


昨日の日記に書いた通り、山歩きにやって来ました。場所は鴨川市。初めてふんどしを身につけた。歩き始めてすぐに祭神不明の小社に参拝。


里から山に入って荒れた古道を行けば工事中のフェンスに阻まれる。気がついたら何故かあっち側にいました。おかしいな?

ここから先は昨今のニュースにも取り上げられるメガソーラー発電所の計画地になります。面積はおよそ150ヘクタールに及び日本最大級。樹木を伐採したのち、尾根を崩して谷を埋め、整地する作業が行われます。


しばらく進むと立派な参道が現れて驚いた。鳥居が塩ビ製だけど深い山中のため苦労が偲ばれる。致し方なし。参道途中の石造物は風化して判読不能。高所に石宮が祀られ、象頭山と読めたので琴平宮でしょうか?大麻山と合体した讃岐国(今の香川県)の霊山。


小さな峠のようなところに複数の馬頭観音と大日如来。一体倒れていたけど重すぎて起こすのが精一杯でした。いずれも明和四年(1767年)の年号が読み取れました。


何を祀っていたのか不明の石宮が二地点であり。こちらは寛政四年(1792年)。


台座から落ちていた大日如来とヤマアカガエルの幼体。この日はイノシシを50頭以上、鹿30頭ぐらい、ほかリスやイタチ、アナグマなどたくさんの生き物に出会いました。ちなみに千葉に自生していたイノシシは1960年代に絶滅、現在見られるものはイノシシと豚を人間が交配させたイノブタが野生化したものです。増えちゃった理由はキョンと同じ。


展望の良い特徴的なピーク先に磐座。詳細不明の石塔が倒れていて、起こしてみると文化七年(1804年)の年号が読み取れました。


大きなスダジイに寄りかかる判読不能の石塔。その周りは目も当てられない景色が広がる。この山はもうすぐ死んでしまう。動けない生き物たちよ、安らかに。


そのまま香木原峠へ。ここの少し手前までが開発地のようです。改めてものすごい面積の計画なのだと感じました。ここから房総半島の中央分水嶺に乗ります。東へ行けば清澄山。


長野田番所跡を過ぎて小町峰峠。かつての関所です。左手に女房落としの俗名がある崖があり、その手前に山神宮の石塔。ここで分水嶺を離れます。西へ行けば安房高山。


バラバラになっていた小祠。辺りの山の大元です。お戯れ。人間の時間軸などハナクソみたいなものです。


大日如来からひとピーク超えるとアリドオシに覆われた参詣のための山神。棘がチクチクいてー。半壊した灯籠が一基あり。


八大龍王を通過して嶺岡浅間を遠望しつつ、最後に荒れた天神社へ無理やり降りて里に戻りました。距離およそ10km、高低差700m、時間はちょうど4時間という山行でした。千葉の山は深いし、人智及ばぬものが色々いるぞ。お気をつけて・・。


鴨川のメガソーラーの認定取消を求める署名活動
https://chng.it/MJbY9S9jnL


んで、そのまま京葉画廊にコーヒーを飲みに来た。竜王との戯れはこんな感じなのか。平和だ。モンゴルマン(元レスラーだそうです)の作品。


感情の起伏がジェットコースターのような1日だったけど、「息子が東京の高円寺でBASEというレコード屋をやっていて〜」という、とある出展者様の言葉に全部持って行かれた。みえださんとも久しぶりに会えて嬉しい。

 

京葉画廊が復活した初っ端に行った展示がみえだあきこと武田屋作庭展。すんごい前の気分。

ちなみに、9/20と21の土日はするめ個展にHaruki Ishidaを覗く会あり。わたくすもヘンテコな装飾をすることになりましたのでみんな来てね。


2022年5月。今回はこんなことやりません。


なんだかんだ素敵な一日をありがとうございます。


ちなみに、私が最後にBASEでお買い物したものはアメリカF.O.A.D.からまさかのLtd.500で再発されたソドムのレコードです。速攻で予約してお店まで取りに行きました。


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