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美しい雪景色


ちょっと噛みついた内容です。
しかも長いです。ご容赦ください。

カッパ池 市原市 冬 辰巳台


御覧の雪景色。お手入れは延期となってしまいました。

仕事へ向かう嫁ちゃんを送ったその足で、近所のカッパ池を散歩してきました。

カッパ池 市原市 冬 辰巳台


市街地の中でも古い土地。
散策路が整備された良いところです。

写真正面にあった大きなタチヤナギ(立柳)は倒れてしまったよう。

カッパ池 市原市 辰巳台


当時からカッパ池という名前ではないだろうけど、およそ140年前の地図にも姿あり。
付近に出来上がった辰巳台という団地の原風景です。(クリックで拡大します)

カッパ池 市原市 冬 辰巳台
カッパ池 市原市 冬 辰巳台


我が家で栽培しているサンショウモ(絶滅危惧Ⅱ類)はこちらで採集した1個体から増えたものです。
育ててみて分かったことは、環境さえ良ければ爆発的に増えるということです。

季節によっては、キツネノカミソリ、ヤマハッカ、ウシタキソウの群落がみられます。

山倉ダム 山倉貯水池 キッズダム


そのまま帰るつもりでしたが、ちょっと思う所があったので山倉ダムの奥へ来ました。

福増方面へ伸びる古道の景色。

山倉ダム 山倉貯水池 キッズダム


一つ上の写真左手にある道標。
享和(1801~1804)の元号とともに山くら村入口と書いてあります。

山倉ダム 山倉貯水池 キッズダム


倒れたまんまの馬頭観音さま。起こしておきました。


山倉城址と推定されていた辺りは残土が埋められ造成が進む。

恐らく発掘調査も何もされないまま・・、すっかり変わってしまいました。


城域の一部と考えられる春日神社と圓藥寺廃寺。
寺があった名残はこれだけなんですが、謂れご存知の方いませんか?

山倉ダム 山倉貯水池 キッズダム 冬


山倉ダムの一番奥に来ました。

山倉ダム 山倉貯水池 キッズダム


同じく、古地図との比較。(拡大します)
一番奥にあるため池だけは、往時から存在しています。

そして、ここは千葉県からミズオオバコ群生地として指定されている貴重な場所。

ところが、今はミズオオバコの姿は全く見られません。
見られないどころか、市原市では既に絶滅したと思われます。

山倉ダム 山倉貯水池 キッズダム 冬


ため池から上流方面に伸びる湿地。

突入するのが大変で、この日も腿あたりまで水に浸かってきました。


少し戻って、現在の池と池の間にある土橋。
立派なアカマツが一本生えています。

リス(ニホンリス)はまだどこかで生き残っているのでしょうか。


その湿地の水源地にあたるあたり、こちらは市原文化の森として整備されています。


イノシシの被害が多いようだけど、林縁の笹を少し刈りとるだけで効果あると思います。

ちょっと小話。

千葉県では増えすぎたイノシシによる獣害が問題になっています。
そのイノシシは人の手によって増やされたものということをご存知でしょうか?

1970年代、千葉県では野生のイノシシは狩猟圧により、清澄の奥地である東大演習林に数~十数頭のみが生き残った状態の絶滅危惧種でした。
そのあたりは、沼田眞先生などが著した古い書籍にも詳しく書かれている事実です。

現代に増えているものは厳密にはイノシシではありません。

どういうことかというと、今問題になっている増えすぎたイノシシは、狩猟を楽しみたい愛好家が、埼玉や茨城産のイノシシと家畜である豚を交配させて生まれた子どもを、数十頭野に放ったものから爆発的に増加した、というわけです。


林縁から見える煙突は福増クリーンセンター。いわゆるごみ焼却処分場です。
市内に住んでいる方なら、小学生の頃に社会科見学で行ったことのある人も多いのでは?

すぐ横には福増浄水場の大きな施設もあります。


ぐーーっと方向を変えた対岸に見える景色は積み上げられた産廃です。

今はハゼやカラスザンショウなど、先駆的な樹木が生い茂り解りにくいですが、数年前までうず高く積み上げられたゴミの姿は丸見えで、衝撃を受けたものです。


文化の森内、一様な間隔と大きさで植えられた桜。
春になれば花が咲いて綺麗だと思います。

でも、かつて日本に存在した文化人、尊敬すべき粋な人たちが愛した桜、もとより風景は、絶対にこんな姿ではありません。

文化の森道路挟んで見えるはメガソーラーの発電施設。


メガソーラー脇を抜け、福増の集落へ下る古道。

市原 文化の森


その古道から横目に見える、今まさに行き場のない産業廃棄物を埋め立てているところ。


写真では分かりにくいですが、本当に広大な面積です。
こちらは埋め立てた後に盛土で整地が完了した場所。
ゆくゆくは何かの開発地となるのでしょうか。


ともあれ、先程の湿地を含め、下流域の水源となる場所が一連の景色となります。


山を弄るにあたり、供養と思われるお社がありました。


自分は、こんなの許せない!とか、声高に叫ぶつもりはありません。

誰かがやらなければいけない作業だし、しっかりと行政の許可も下りています。
自分たち一人ひとりが、何気なく捨てたごみが、ここへ集められ埋められているだけです。

かつての日本には、現代で言うゴミという概念も言葉もありませんでしたが、もうそんな時代に戻ることはできません。

しょうがないんです。


でも、この景色を目の当たりにすると、そりゃ大の大人でも泣きます。


すみません、いろいろ他に書くことあったんですけどこの辺で・・。


追記!

マーマレードではないものが出来上がってしまった感は否めませんが・・。
美味しくできました。おかずに使えそうです。


そして、ここ二日間で頑張りました!

しめて10通!作成した資料を送らせていただきました。
よろしくお願いいたします。

ではでは。