· 

実籾と書いてみもみと読む


打ち合わせにつぐ打ち合わせの一日でした。

午後からは習志野市へ伺い佐野工務店とお打ち合わせ。
もし工事が決定するとすれば、既にある築山を生かした面白い景色になりそうなお庭。


今月末に着工予定の新築のお宅も確認させていただきました。

どんな景色になるか楽しみです。


事務所に戻る途中、寄り道。

写真は下野牧の野馬土手が残るところ。
何故か看板が無くなっていました・・。

牧とはいわゆる馬を野に放っていた所です。
千葉県はかつて全国有数の牧が沢山あったことをご存知でしょうか?
広大な草原や湿地帯となっており、意図せず豊かな環境が長い間維持されてきました。

今では各所にちょっとした名残がある程度です。
皮肉にも草原や野馬土手が完璧に残るのは、自衛隊の広大な習志野演習場です。
その辺はこちらのブログに以前書いたのでご参照されたし。

ここに出てくるオキナグサ(翁草)についてはこちらのブログで。



ポンコツ動画ですが、上のブログに登場する高才川の源頭は昨年7月に訪れました。

ご参考までに。


そのまま帰るのもアレな気分だったので行きたかった実籾城址周辺を訪れました。
こちら付近の実籾本郷公園。(看板などは拡大します)

実籾本郷公園

スマホカメラではこれが限界。カワセミが美しかったです。


船橋や習志野周辺ご存知の方は解るかと思いますが、開発著しい中でこういった景色はもうほとんど見られないのです。


千葉氏の存在をにおわせるお馴染みの妙見様。
民家の庭へ通ずるというイレギュラーな参道。

案内板等も無い中、主郭の位置が大体わかったけど民家の敷地内らしく立ち入る事は出来なさそうでした。

田んぼ脇をふらふら歩いていると、向こう側から歩いてくるおじさま一人。

ふと、

「実籾城ってご存知ですか?」

と聞いてしまう自分。

したらば、

「そう、この上あたりがそうだったみたいだよ、私もいつか入ってみたいと思っていたから一緒に行ってみませんか?」

という想像の遥か上を行く答えが返ってきました。

実籾城 古城 城址 城址 千葉市


というわけで、お住いのXX様も快く了承してくださり、主郭内へ。
写真は遺構である土塁と、颯爽と竹林を進むおじさま。


写真を撮るおじさま。

実籾城 古城 城址 城址 千葉市


謂れは不明だけど、主郭内でひときわ目立つ築山。


名前も聞かずじまいだったけど、ありがとうございました。

一人で歩いてるとしょっちゅう起きるあるある。
ビビビと来た人に話しかけるし話しかけられる。これ本当に多いです。


主郭遠景。周囲は田ですが、往時は広大な湿地となり防御を固めていたと思われます。

実籾城は習志野市内で唯一発掘調査された城郭跡とのことです(おじさま談)。

ちなみに私、よく城跡を訪れますが城自体にあまり興味はなく。。城が建つという地はそれ以前にも、その遥か昔にも人間にとって重要な土地だったはずで、そういったものを感じるのが好きなのです。得てして自然も豊かですし。


そんなおじさまに、かつてここの地名が実籾田であり、それを伝える碑があるということで見に行ってきました。
土地改良の記念碑でした。確かに実籾田とあります。果たして地名なのか・・。
更に進むと奈良ナントカという古地名があるそうです。
ナントカの部分を失念しました・・。


浜田川と谷津田。


そして、しばらく一緒に歩いていた迷い?ワンコ。

名前は?と聞くと、ワン!と答えてくれました・・。


谷津田の上の台地の風景。

住宅街から谷津田は見えないし、谷津田から住宅街も見えない。


公園の脇に見られた看板。こういった活動もされているんですね~!

そういえば電線柵が無い田んぼというのを久しぶりに見た気がします。
街中ゆえに害獣が居ないというのは何とも皮肉ですね。


ではまた!