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たけし

 

市原市のお庭お手入れ最終日。家の周りのぐるっと生垣の刈り込み作業を進めます。一部は色んな樹種のミックスになっていて結構面白い。その中に蔓性のサネカズラがあり。野山でも赤く熟した果実は目をひきます。実葛。


お昼にガチ散歩。目的地までの道中に蟻木城址、小野山(おんやま)城址、新堀城址、武士(たけし)城址を横目に通過しました。武士城についてはどうしても枕詞に風雲と付けたくなる。それぞれ歴史や地形を調べると面白いですよ。


目的地の建市(たけし)神社に到着参拝。鳥居の額には鹿嶋大明神とあります。上総でも屈指の古社で、主祭神は鹿島神宮と同じ武甕槌命とされています。境内には合祀された石物がいくつかあるのですが、特筆すべきはこちらの愛宕権現。不動明王と毘沙門天を従えた地蔵菩薩がそれとされる珍しいもの。元禄七年(1694)造立。房総の石仏百選に取り上げられています。かつては近くの山中のどこかにあったらしいのですが、ここに下ろされる前はどこにあったのか不明とのこと。


荒れた小道を登っていくと、建市神社の元宮に着きます。相変わらず人跡がなく寂しげなところ。祠とかは全て据え直しておきました。林立するスダジイの古木が非常に立派です。


その背後が伝説に彩られた武士山です、が、一度全部崩された後に産廃混じりの残土が違法に積まれた悲しい地となっています。展望は良いものの、以前よりも藪が濃くなって富士山等がよく見える方面には近づけずでした。


古い山道を伝って下山。横目に産廃の最終処分場。いわゆる燃えないゴミはこうやって人目には当たらない山の中にどんどん埋められていきます。お金を作るためにゴミをわざと生み出して経済を回す現代社会の縮図ですね。皆さんご存知だと思いますが、江戸時代まではゴミという概念自体が存在しませんでした。この辺りは旧石器時代から連綿と遺物が眠る土地でありますが、貴重な遺跡の多くは消滅してしまいました。道にはキチジョウソウが健気に花を咲かせていました。


3時の一服はなしで、暗くなる前に無事に作業が終わりました。自分がこんな庭を作ろうとは思わないけど、ここ最近のただの箱に住んでるみたいな住環境の移ろいを見ると、こういった庭ですら愛おしく感じる。この先日本はどうなっちゃうんでしょうか。来年もまたよろしくお願いいたします。


帰宅して、房聰叢書第六巻地誌を読む。こちらに収録された房総志料には武士山及び古神について書かれています。盗人の神様というのも妙な話。房総志料を編纂した中村国香(1710-1769)は私が尊敬する人物の一人です。