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植物とりどり


先日の山とスパイス市でも記憶に新しい、Roots白井さんのお手伝いで船橋市の習志野台の庭のお手入れ作業。実がたわわなエゴノキを一枚。


千葉でも雑木林などでよく見かけるエゴ。こちらは果肉の中の種の様子。果肉はムクロジと同じくサポニンを含む(有毒)ためよく泡立ち、昔は洗濯に使ったそうですよ。


エゴノネコアシは枯れっ枯れとなっていました。エゴノネコアシアブラムシという昆虫が作り出す猫の足の形をした虫癭。いわゆる虫こぶです。植物体を魔改造する昆虫の能力って改めてすごいと思う。


お昼に散歩。こちらは民家のフェンスにあえて絡ませられていたノブドウのカラフルな果実。その辺の草っぱらなどにも生えていますが、こんな使い方もあるんですね。ちなみに食用不可。本来の果実は熟しても乳白色で、色がついた実は全てタマバエなどの昆虫に寄生されてできた虫癭。シャレオツ。


古い薪炭林がそのまま残された公園にはクヌギやコナラの大径木が多い。下はうろに見られるマツバランの大きな株。原始的なシダ植物で、太古の地球で最初に海から陸上に上がった大型生物の名残をとどめています。絶滅危惧種ですが、胞子が飛んでくれば庭の植木鉢の中から勝手に生えてきたりもします。


草刈りされたばかりのようで林床はスッキリ。少し刈り残されたところに先程のノブドウなんかとともにオトコエシやイヌコウジュの花が見られました。


木々の根元に見られたこの葉っぱはリュウノウギクかな?あたりはすっかり市街地ですが、かつての山野らしい姿を偲ばせる。


樹液がドバドバでる株周りは甘酸っぱい香りが漂う。まだまだたくさんの昆虫が見られました。ルリタテハの翅色はとても美しい。


現場に戻る道中で漂ってきた甘い香り。庭先でキンモクセイの花が咲いていました。キンモクセイは江戸時代に中国からもたらされた雌雄異株の樹木。雄株だけが持ち込まれたため結実はせず。今庭先で見られるものは全て同じ個体から挿し木などで増やされたクローンと考えるとすごい。ある意味長寿である。


ちなみに地球上で最も長寿とされる大型の生き物は樹木(全て同じ根っこで繋がったアメリカヤマナラシの森)であり推定年齢は諸説あって80000〜1000000歳(最終氷期後の約12000歳という説もあり)で、最も大きく重たい生き物(およそ6000t、アフリカゾウの1000頭分)としても知られています。ある種のキノコも同様。樹木の多くは成長に影響を及ぼす外的要因(害虫・病気・気象等)が全く無い環境においては死なない生き物とも言えます。


というわけで、心地よい秋晴れの中で庭作業終了。次回もよろしくお願いします!


武田屋商店裏にて先生が植えたホウセンカたちは花後の果実を実らせつつあります。触るとパチンと弾ける面白いやつ。学校用のものも含めて、毎日せっせと水やりしていたことをおとーちゃんは知っているぞ。ちなみに学校では先生(ややこしいですが息子)が育てたホウセンカの一鉢だけが唯一ピンピン育っているらしく、教室に飾られているそうな(先生=息子談)。


さらに曰く、そのホウセンカを描いた絵が学年として推薦されてこちらで展示されるそうな。そういうことは早く言ってくれ!先生は相変わらず興味ない様子。また市原湖畔美術館へ行くのか・・。