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続・秋の野の花

掘り取ってもらった植木も積み込み終わり準備万端です。
いつもながら武田屋一号には角と尻尾が生える攻めの姿勢。

道中、ふと思い出して寄り道。

センブリ(千振)が沢山咲いていました。
恐ろしく苦いと言われるセンブリ茶はこちらから作られます。

センブリは水が滴るような湿潤かつ日当たりの良い林縁に主に生えます。
背後にあった古い広葉樹の森は宅地分譲地として伐り開かれ、土が水を以前ほど保てなくなっており、この場所でそう長くは生き延びられないかもしれません。
ちなみに事務所の近くにも大きな自生地がありましたが、今は全く見られません。

来年、種を少し拝借して育ててみようかな。

リンドウ(竜胆)も沢山。

コウヤボウキ(高野箒)。他にヤクシソウ、ノダケ、コクラン、フユノハナワラビ、シロヨメナ、シラヤマギク、ヒヨドリバナなどが目立って多く見られました。

市原市内で今頃花を見られる希少なもののひとつにアシタカマツムシソウ(愛鷹松虫草)があります。これは昨年の写真です。
鋸山などで割と無茶な山行をするとふと出会いますが、市原市内では風前の灯火。

いつか市内でキキョウ(桔梗)やムラサキ(紫)に出会いたい・・。
悲しいかな、ムラサキは千葉県で絶滅宣言を出されてしまいました。

上に目をやれば、あ!ヤマブドウ(山葡萄)です。
古くはエビカズラ(葡萄葛)と呼ばれていました。

ひと房拝借してみたら残念、食べごろは過ぎていました。
ノブドウはよく見かけるけどヤマブドウはあまり出会えません。
事務所の山の奥の方に生えているヤマブドウは、いつの間にか鳥か何かの小動物に食べられてしまいました・・、種を運んでくれるから良しとしよう。

追記:ヤマブドウではなくエビヅルのようです。訂正いたします。

ムラサキシキブ(紫式部)

ガマズミ(莢蒾)の真っ赤な果実。他にサルトリイバラやゴンズイ、クサギなど。
ほんの束の間、色とりどりの実りの季節となっています。