もうすぐ開業して一か月が経とうとしています。
同じ植木屋の諸先輩方のお手伝いに入る日々が続いています。
写真は庭屋ささきの佐々木さんの現場にて車庫の土間コンクリート打設のようすです。
時には大工さんにもなるし、植木屋って何でも屋だな~と作業しながら思います。
チラシ配りで歩いている時に、庭づくりの作業に出会って思わず声をかけた佐々木さん。
お客様ともそうですが、不思議と起こるこういったご縁は大切にしたいです。
武田屋作庭店としても庭のお手入れやリフォームについてご依頼をいただくことが多くなってきました。
本当にありがたいことです。まだまだ未熟な私ですが、とにかく精一杯、丁寧な仕事を心がけます。
また、料金についてご質問をいただくことが多いので、わかりやすくまとめたページを作成中です。わかり辛い点が多々あり申し訳ありませんがお気軽にお問い合わせくださいませ。
先日は、木更津にて打ち合わせがありました。
せっかくなのでと、その足で南房総の山の中へ分け入ったところ・・。
とっても寒く、雪も残る林の中でコセリバオウレンが花を咲かせていました。
気を付けていないと見過ごしてしまいそうな小さな野草です。
恐らく千葉県の山野に自生する野草の中では最も寒い時期に花をつけるものの一つです。
この時期の庭でよく見るスイセンやクリスマスローズなどの花もきれいですが、野生ならではの趣があります。
千葉県は他県と比較しても圧倒的に標高の低い土地が多く、最高峰の愛宕山でも標高は408.2mで、これは沖縄県を含めても各都道府県で最も低いのです。
しかし、本来は標高700m以上の比較的冷涼な土地に見られるような植物がこの温暖な千葉県のあちらこちらで細々と生き残っていることはあまり知られていません。
これから本格的な春が来る前に花を咲かせるものをいくつかご紹介します。
こちらはフクジュソウです。園芸屋さんに売っているものと同じはずですが、花は小ぶりであまり派手な印象がありません。また千葉に自生するものは開花時期が遅く3月も後半になってからとなります。研究段階とはいえ一亜種として大別される可能性もあるそうです。
かつて千葉市緑区にも大きな自生地が残っていましたが、東金有料道路建設のため消滅してしまい、現在生育が確認できる地点は成田市をはじめごくわずかです。
セツブンソウ。節分の頃に花を咲かせることからこの名がついています。
残念ながらこの野草は千葉県からは絶滅してしまいました。1980年ころに房総丘陵で記録(正式調査前の参考記録)されたのを最後に確認がされていません。
これは県内のとある施設の山林内で撮影したものですが、恐らく植えられたものだと思います。
俗に雪割草と呼ばれるスハマソウです。その名の通りまだ雪が残っていそうな頃から綺麗な花を咲かせます。丘陵地の核心部から市原では比較的平地に近い所まで、豊かな環境が残るところで群生を見ることが出来ます。
地面に埋もれるように地味~な花をつけるカンアオイです。千葉県にみられるものは主にカントウカンアオイという種類で、南部の丘陵地によく見られます。特殊な種子散布をするために生息範囲を広げるスピードが非常に遅く1万年に1kmと見積もられており、分布を調べることによって太古の地形を知る手がかりともなります。
これらの野草に共通することは、かつて寒冷な気候だった千葉県において生息域を広げた
ものが現代に局所的に生き残っているということです。
話すと尽きないのでこの辺で。。調べると本当に面白いですし、実際に出会うと感動もひとしおです。
これまた先日の話ですが、米沢の森を考える会の鶴岡会長とちば里山センターの事務所へ伺ってきました。
写真は環境緑化適応試験地として人工的に造られた海浜性の森林です。
と、書きたいことは沢山あるんですが、だらだらと長くなりそうなので別の機会にします。
ブログって難しいですね。。。
植木の見本園ではコウバイをはじめ梅が花を咲かせていました。
人間にとってはえらい寒い日々でも、植物にとってはどこかで春を感じ取っているんでしょうね。
さてこの日の本題である天羽田の森の植樹について助言もいただき、植樹の日も目途が立ちました。
本格的に活動が始まりそうで楽しみです。
何だかしっちゃかめっちゃかな記事になってしまい申し訳ありません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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