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鷺草と長葉の石持草


静岡県は浜松市へ帰省です。

写真は嫁ちゃんが平然と食べていたおにぎりのたぬき。

たぬきって何ぞ???


目的地へ向かう前に、浜北区の静岡県立森林公園へ、シュッ!と寄り道しました。
千葉ではまず見られないアカマツ(赤松)の自然林が広がります。

結構直近に書いた遠州の庭と山と湿地(6月)でも訪れています。


上からサワシロギク(沢白菊)、キセルアザミ(煙管薊)、ムヨウラン(無葉蘭)の一種です。


ムヨウランは地域的にエンシュウムヨウランという種類でしょうか。


この時期の湿原を彩る蘭の仲間のサギソウ(鷺草)。

まさにサギが飛び立つような姿の花です。

ちなみにこのサギソウ、千葉県では絶滅寸前ですが、先日訪れた東金の湿原では園路沿いに4株ほど開花が観られたそうです。


ナガバノイシモチソウ(長葉の石持草)との出会いは目ん玉飛び出るほど驚きました。

赤花を咲かせるものは近年、日本固有の独立種と判明し、愛知県の豊明市などでしか自生していないと聞いていました。


幸い、ここは森林公園内なので問い合わせてみる。

すると何故か、「ありましたか・・(あちゃ~)」という反応。

聞くと、突然昨年から観られ始め、誰かが植えたか種をまいたと思われるんです、とのことでした。

希少な植物をごっそり盗掘する人は前々からけしからんと思っていますが、こんなことをする更に困った人もいるのか・・。


まともに写真撮ってませんが、他にミミカキグサの仲間や、ミズギク、ミカヅキグサなどもたくさん観られました。

ミズギクやミカヅキグサは氷河期の残存植物とされ、面白いストーリーがあります。

また余裕のある機会に・・。


一昨年、同じ時期ぐらいに訪れた時には自生のキキョウ(桔梗)の花と出会いましたが、今年は出会えず残念でした。

またゆっくり訪れたいと思います。


ほぼペーパーの嫁ちゃん、「地元だから」という理由でハンドル握るの図。

先生の不安そうな顔が印象的でした。
自分もちょっと怖かった・・。

ではまた~。