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身近のようで身近でない初夏の野草


道具の片付けと、明日の準備のため事務所へ。

やや薮っぽい所ではオオバギボウシ(大葉擬宝珠)やコクラン(黒蘭)が沢山花を咲かせていました。

ギボウシの仲間の若葉は、ウルイという別名で山菜としても美味です。
どちらも、ちょっと山の中に入ると多く出会える野草だけど、外にいる限り出会えない野草ですね。


植えたブルーベリーの収穫は鳥と競争です。
ちょいちょい食べながら収穫するも、熟すのはちょっとまだ早いなぁ。


庭石の見当にいつもお世話になっている山内石材へ。

てっかてかの黒毛和牛A5ランクが売られていました。


追加で植木を選びに曲三園芸へ。

圃場にあるナツハゼ(夏)の果実が熟し始めていました。
この果実はとても美味しく食べられます、庭木としても自分はよく植えます。
千葉県内にも自生しますが、数は少ないように思います。

下の写真は植木の根本で花を咲かせていたヒメヤブラン(姫薮蘭)。
その名の通りヤブランを小さくしたような姿で、今ではやや珍しい野草となりました。

夏緑林内の日が当たるような明るい林床に生え、かつてはどこでも見られたそうですが、それは人間による里山的管理と強く結びつく環境であったため、そのような環境が少なくなるにつれ、ヒメヤブランも姿を消しつつあります。

かろうじて残っていても花を咲かせられない貧弱な個体が多いのが現状のよう。
林床の下草刈を行い、人にも他の生きものにとっても良環境となれば往々に復活するので、今後の里山管理がうまく行ったかどうかの指標となりそうです。


そのまんま打ち合わせ後の帰路中、田んぼ脇にノカンゾウ(野萱草)が一輪だけ咲いていたので車を停めてパチリ、これから沢山咲きそうです。
近い仲間のヤブカンゾウはしょっちゅう見かけるけど、ノカンゾウは少ないように思います。

ノカンゾウやヤブカンゾウは若葉も花も山菜として、ほか時期を見て根を含めた全草を生薬として利用し、古くから大切にされてきました。

ちなみに同じススキノキ科ワスレグサ属にユウスゲ(夕菅)という、主に山地の草原に生える野草があり、その名の通り日が暮れ始めると黄色い花を咲かせ、甘い香りを漂わせるそうです。

千葉県のような温暖な地では低地依存ブナ帯要素植物と言われ、1971年の記録を最後に絶滅・消息不明とされてきましたが、2017年に新たな自生地を確認したとして、最重要保護生物と改められました。
絶滅と判断される前に確認されていたのは千葉市と館山市の二地点だそうですが、近隣から発見されたのでしょうか。
一度、周辺がどんな環境のなのかも含め、実物が生える様子を観てみたいですね。


ベランダでミクリ(実栗)やノハナショウブ(野花菖蒲)が果実を作り始めていました。
今年はノハナショウブの種を得ることが出来るでしょうか?(昨年は結実に至らず)。


先日の公園どころか、まちとは何か?で書いた梅シロップ。
黒砂糖でつくって現状こんな感じです。
たぶん、嫁ちゃんが毎日ちゃんとひっくり返してくれていたんだと思います笑。

どんな味になるか楽しみです。

ではまた~。