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ナインスケッチ田中さんのお手伝いも佳境に入ってきました。
写真は現場近くを流れる瀬戸川河畔。
桜並木に混じって古く大きなタチヤナギ(立ち柳)が一本。
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河原。砂オンリーの千葉の川の景色とは大分違います。
身近に石がごろごろしているのはちょっとうらやましいです。
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こんな季節なのにたくさん咲いていた花。
菊の仲間だとは思うのですが初めて見ました。
一面に節操なく咲く様子から、割合近年入ってきた帰化植物だとは感じます。
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少しずつ数を減らしつつある北米原産の帰化植物オオオナモミ。
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さて、現場の様子。
据えた石の裏には掘って出てきた石をはじめ、炭や枝葉などの有機物を拵えています。
実は、何気ないこの作業が現代土木で失われてしまった古来の土木作業の真髄です。
木の根は必ず、この作業で生まれた空隙に向かって伸びます。
根が伸びるとそこへ土中の菌類やその他多くの生き物が集まってきます。
有機物がすっかり分解されるころ、石の周りには目には見えないたくさんの生き物が住んでいるはずです。
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地中の空気と水の道をつくる造作。
例えばですが、ある一点に気圧や水圧といった力がかかるとします、すると押し出されるように違う場所で力を逃がそうとします。そういった動きを人の手で少し助ける造作です。
あくまで適度に。現代のコンクリート三面張側溝とは、求める効果のベクトルがそもそも違います。
気の根っこって思ったほど地中深くにはありません。
コナラやクヌギなど、まっすぐ深くどんどん伸びる直根性の樹種を除いて。
さまざまな樹種の根がこの竪穴に向けて伸びて絡み合ってきます。
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さきほど川の写真を載っけましたが、川ってどういう場所だと思いますか?
一つは、障害物が何もないので、風がよく通る場所です。
この写真の横溝もいわば川。点と線をつないで風を優先的に通す道となります。
一つ一つの作業に大切な理由があることを話してくれた田中さん。
自分も目からうろこの場面が多くありました。
勝手に自然が行う環境づくりを、少しだけ人間がお手伝いするお仕事。
千葉に帰って、色々と試しながら作業に取り入れていきたいと思います。
ではまた!
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