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木地師と修験と連理草


デスク仕事の気晴らしに息子と散歩中、希少な草原環境がこんな姿に。
感情は出すまいと気張りつつ、結構がっくりきました。

ちょっと前の日記、筆竜胆と苔竜胆と春竜胆で触れていた場所です。
ずばり能満霊園脇、鉄塔の改修工事に伴いやむをえずという感じでしょうか。
本当に僅かな一角の古くからほとんど変わっていない環境でした。
奥に残された草地では造成改変があり、目ぼしい植物が見られません。

特にスズサイコは市原市ではより厳しい状況となりそう。
こういう場面に出くわすと、植木屋やってる場合じゃないよなぁと正直思う。


しょんぼりしつつ嬉しい出会いもありました。
母校の脇の草っぱらで一株だけ咲いていたレンリソウの花。連なる理と書く。
千葉県では絶滅危惧II類にあたる要保護生物となります(保護という文言が好きではないが)。

ここは国の史跡である上総国分尼寺跡の敷地となっていたはずの草っぱら。
あんまり大っぴらにするのもどうかと思うけど、ただ失われるだけなら騒ぐことも必要だと感じます。
先程の草地に比べてめちゃくちゃ豊かな植生が残っている場所ではないけど、これからも命をつないでほしい。
こちらは武蔵鎧と連理草?で触れています。


今はあまり人が訪れる事もない近所のお稲荷さんにて出羽三山と石尊権現。
山を歩きたい気持ちになって仕方ない。葉っぱ一枚、石一つを感じたい。

カセットテープを売ってる理由に近いものがあるんですけど、物体(フィジカル)に対して過ぎる時間とか、お互い影響しあっていることなど、より意識できる社会になったら良いな。