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世界の地元


なんとなく怪しい雲行きの中、生まれ育った国分寺台のお庭のお手入れ。独立した頃の作業中にお声がけいただき、以後お世話になっています。


お昼、ちょっと散歩。以前この辺りをぐるっと歩いた時に、スルーしてしまった旧加茂村を散歩してみます。古地図では他に惣社(そうじゃ)村、根田村、岩野見村、郡本(こおりもと)村、藤井村が写っています。新しい地図の左上に見えるのはカインズとかアリオ市原。自分が高校生ぐらいまではひろーい田んぼで、その真ん中を斜めに突っ切っていた細い野道が五井駅までのチャリンコ通学ロードでした。古地図にはその道が見えますね。


ちなみに、その加茂村スルーの散歩がこちら。宅地になって跡形もないものが多いですがあげた写真はほぼ遺跡です。旧石器時代から中世に至るまで悠久の時。リンク貼ってあるので参考にどうぞ。


向かう途中に松浦造園時代に施工した友人実家のお庭。広くない植栽地とはいえ、立体的に樹冠を作る木々が立派に育っていました。特にコナラが立派。地中深く、縦に縦に硬い岩盤を貫いて根を伸ばしている様子が頭に浮かぶ。それだけ、微生物の生存ゾーンを広げ、森を先駆的に作る直根性の重要な樹木です。


古地図にもある村の道。瓦屋根の家があったりと雰囲気だけは名残がありますね。


住宅地の中に形だけ残った長栄寺。檀家同意のもと墓地は市営の能満霊園へ移った旨が書かれていました。


家がなくなった空き地の階段に房州石。向かいに以前は大きな農家があって、野道なんかも残るのどかな敷地でしたが、こちらも解体されて分譲地となっていました。擁壁構造が水も空気も滞らせてしまう。この敷地だけで20軒近くの家を建てるようです。(広さや環境云々ではなく)この設定の住環境で生きて過ごして感じて次の世代に伝えられる知恵は限られるように思います。生物は次世代に情報を伝えることが生きることの本分ゆえ、そこに意味を持たせることを念頭に住環境を作ることが今後とても大切になるはず。


突然の豪雨と雷で神社に避難。ありがたい。こんな大雨の中、何事もないように目の前を歩き回っている鳥の姿を見て、自分弱いなぁと改めて感じました。


雨が弱まったので境内を散策。保存樹木となっている椎が2本ばかりドーンと立っています。


幹肌を伝ってどんどん根元に集まり、地面に吸い込まれていく雨水。この椎の木一本だけでどれだけの水を吸いあげて動かしているんだろう。根っこには数多くの菌根菌が共生して遠いところまで土中に菌糸を伸ばして樹木に栄養分を送る。菌糸同士はどんどん絡まり繋がり合って土を支える。こんな目には見えない様子が多数連なるのが森であり山。


あたりの景色は変わりつつ、昔も今も高台にあり、歴史をほんのり伝えてくれる加茂神社。


宅地になる前は堰があり谷津が伸びていたところを歩きつつ戻る。晴れてきたー。


雨が降ったり晴れたりと大変でしたがお手入れは無事終了。スッキリとしました。


また、作業中に声をかけられ、お手入れの相談をいただいて下見。今の住宅事情で庭とはどうあるべきなのだろうか、いまだに答え出ず。他愛もない話をしながらそんなことを考えていました。


近くの砂利駐車場の片隅でガガイモの花が咲いていたので一枚。こんなところに珍しい。漢字で書くと鏡芋。


仕事終わりの嫁ちゃんを迎えに市役所横の国分寺中央公園で先生とわちゃつくのはいつも通り。先ほど触れた谷津の水源地にあたります。先生が拾っているのはマルタニシ。


さて、迫ってきたBillowのライブ。ライブ時販売用のレコードとともに、Z TapesからOrchid MantisとPhantom Handshakesのレコードが届きました。ハナカマキリと幽霊どうしの握手。


カセットは売り切れですが、有名無名問わず、どちらもUSインディーの魅力を存分に伝えてくれる素晴らしいアーティストです。

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HYOZO、権七ひろき君と新しい道を切り開くお二人と入れ替わるように、こちらのみゆちゃんが週末ゴヰチカのお店番をしてくれることになりました。普段からよく遊びにきてくれる元気(?)な大学生。如何せんボソボソ系の男しかいなかったお店にこれは光明。とても面白いお方なので、ぜひ遊びにきてください〜。