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身近な干潟と浜藜


事務所にて、以前参加させてもらった粘菌観察会にてお話した会の方から託されました。粘菌全然関係ないんですけど笑。詩吟はわかんないなぁ。作詞家なのですね。多才。


片付けおよび積み込み中も周りをうろちょろするわがまま猫。なんだかんだ可愛い。


積み込み完了。車の中でついに草が生えだしました。荷台に草が生えていたという安諸さんのオンボロの軽トラ目指したい。


一枚だけ写真を撮りたいがために養老川河口の小さな干潟へ来ました。ゴヰチカから車で5分。


どっちが良いでしょか?


小さな峰々と小群落を作るハママツナ。ハママツナは千葉県では絶滅危惧II類にあたる要保護生物に指定されています。環境差による消長が激しい。


一面に茂るのはアシの仲間。河口付近に生えるアイアシだと思われます。


真っ赤になったハマアカザの果実。千葉県では個体数や生育地の減少が極めて著しいとして絶滅危惧ⅠA類にあたる最重要保護生物となっています。近県では神奈川県で絶滅となっているようです。


最前線にポツンと生えたハママツナ。こちらも来月ぐらいには全体が真っ赤に紅葉する独特の草体になります。小さな花を探してみたけど見つからず。もう終わってしまったかな。


潮の満ち引きの影響を大きく受ける林縁の樹木の様子。


マサキやシャリンバイの果実など。残念ながら単純に不味くて食用不可。シャリンバイの樹皮は染料としてあの大島袖の色染めに使われます(ティーチ木)。庭木としても個人的によく使います。


国道16号線直下。


クコの花と、アオツヅラフジとノイバラの果実。クコを見かけるとあの赤い実が乗った杏仁豆腐を食べたくなります。海岸近くに生えるテリハノイバラというものがありますが、こちらは普通のノイバラの模様。


誰だ。こんなにはっきり指の形が残る動物いる??


ガサゴソ歩いて行けるところまで。片道5分。長靴が吉。ウラギクなんか生えていないかな〜と思ったけど見当たらず。相変わらず海を見ることができない市原市を実感する。ちなみにこの辺りが埋め立て前は海岸だったところです。


帰り際、ちょっと齧ったツルナ。ブヨブヨとした草体で野菜としても優秀なやつです。下は種をつけたようす。


うーんこれはなんだろう?海浜生の植物は奥が深い。


干潟への突入口に隣接する公園にあるはまぐりの碑。いつも気持ち程度に手を合わせる。ある日突然、なんの断りもなく絶たれてしまった命たちへの供養。


ちなみに、かつては江戸前の定番だったハマグリは千葉県で絶滅しており、環境省からは絶滅危惧II類(VU)の指定を受けています。知っておいた方が何かの時にためになる。

 

日本のレッドデータ検索システムより引用
http://jpnrdb.com


なんとなくSEA AND CAKE。懐かしさはもちろんありつつ、いまだに色褪せない。